成年後見制度の相談(同行訪問)
最終更新日:2024.03.26
成年後見制度の相談のため訪問
地域包括支援センターのS様の依頼で、札幌市南区のM様宅(分譲マンションの一室)に、主に成年後見制度の相談のためにS様とともに訪問しました。
M様のごきょうだい2人も同席され、具体的な相談内容は、最近M様の体調がすぐれないため現在入院中の旦那様の財産管理が難しくなってきたというものでした。
成年後見制度を利用することでM様の負担を軽減できるため、成年後見制度の概要や成年後見人の具体的仕事内容等を説明させていただきました。また、成年後見申立の費用や成年後見人が受け取る報酬といった、今後成年後見制度を利用することでかかる費用の話もさせていただきました。
自宅マンションの行く末
話の最中に、M様がしきりに気にされていたのが、M様が現在お住いになられている分譲マンションの一室(旦那様の名義)の行く末についてで、将来的には売却したいとのことでした。
まず生前贈与でM様の名義に変えることは難しく(生前贈与も契約なので、現状意思表示が難しい旦那様と契約することはできない)、仮に今すぐ売却するのであれば成年後見制度の利用が望ましい(成年後見人が就けば、家庭裁判所の許可を受けることで売却することも可能)ことを説明させていただきました。
また、旦那様が亡くなられた後に売却するのであれば、相続登記で一旦M様の名義に変更した上で売却することが可能であるという説明もさせていただきました。
相続に対する関心の高さ
同席されたごきょうだいも成年後見や相続のことを熱心に質問され、改正された相続法への質問もあり、一般の方の相続に対する関心の高さをうかがい知ることができました。
その後も話は多岐にわたり(家族信託や旦那様が亡くなられた後の具体的な相続手続の方法 等)、1時間半ほどお話を伺った後、M様宅を後にしました。
成年後見利用の見送り
M様は体調がすぐれないということでしたが、旦那様の確定申告もM様がされているそうで、M様もまだまだご自身で動けるご様子でした。また、今現在もM様が住んでいる自宅を早急に売却する理由もないため、今すぐに成年後見制度を利用する必要はないのかな、という印象も受けました。
後日、今すぐの成年後見制度の利用は見合わせたいとM様から連絡があったと、地域包括支援センターのS様から話を伺いました。ただ、M様もごきょうだいも、色々と相談することができてよかったと話されていたそうで、自宅を売却するなど成年後見制度の利用が必要になった時には、ぜひ当事務所にお願いしたいとも話されていたそうです。
私自身も、一般の方がどのようなことに興味をもっておられるのかということがわかり、大変有意義な時間となりました。
成年後見の無料相談
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