業務ブログ

破産管財人の任意売却

所有権移転登記の依頼

 当事務所のホームページを見たという札幌市中央区のN様より、札幌市西区の土地(地目は原野)の所有権移転登記のご依頼をいただきました。
 その土地は、破産管財人が管理しているそうで、破産管財人のX弁護士から「司法書士は自分で探してほしい」と言われ、ネットで司法書士を探していたところ当事務所のホームページに辿り着いたということでした。

破産管財人の任意売却

 破産すると破産者の不動産等の財産は、破産財団に属することになります。そして、破産管財人は、破産財団に属する不動産を換価するため、裁判所の許可を受けることで、その不動産を任意に売却することができます。
 破産管財人が関わる不動産の取引は特殊な案件と言えますので、一般のお客様がその流れを理解することは難しく、N様も状況をあまり把握されていないようでした。
 そこで、まずは状況を確認するため、X弁護士に連絡してみることにしました。

誰も乗り気ではない… 

 X弁護士に電話したところ、
「まさか本当に売れるとは思っていなかったんです」
「来月に債権者集会があるので、それまでに処理しなければならず、スケジュールはタイトです」
「債権者集会まで登記が終わらないのであれば、特に売れなくてもいいのですが…」

 いまいち埒が明かないので、仲介しているという不動産会社にも電話したところ、
「ははは、(決済を)本当にやるんですか?」
「その土地の評価額はわずか500円で、売買価格も15万円」
「仲介してもたいした金額にならない」
「ウチは売買契約書を作っただけで、仲介ではないんです…」

 どうやら弁護士も不動産会社も、その土地が売れようが売れまいがどっちでもいいため、全てをN様に任せている(丸投げしている?)ことがわかりました。

弁護士事務所で決済

 本来ならX弁護士か不動産会社が取り仕切るべきとは思ったのですが、どうやら私が動かない限り何もことが進まないようなので、半ば強引に決済日時と場所(X弁護士の事務所)を決めました。
 そして、決済当日、依頼者のN様、X弁護士、不動産会社の担当者様と初めてお会いし、登記必要書類に署名押印いただくとともに、X弁護士から裁判所の許可書等を預かりました。
 通常の不動産取引ではウン百万・ウン千万円のお金が動くのですが、今回のN様の出費は総額20数万円で、N様としてはちょっと高い買物をしたくらいの出費のようでした。「安く土地が手に入り良かったです」と喜んでおられ、その土地は何ら手入れの行き届いていない原っぱらしいのですが、N様は趣味のDIYで小屋を建てる予定だということでした。
 決済自体はあっさりと終わり、あとは私が責任を持って登記申請するだけとなりました。

1日かからず終了

 当事務所ではネット経由で登記申請するため、実は法務局に行くということをあまりしていません。ですが、早く登記を処理してほしいというのがX弁護士からのお願いですので、今回は法務局に行き、受付窓口で早く登記を処理してほしい旨直接伝えました。
 すると、次の日の午前中には処理が終わり、登記も実にあっさりと完了しました。登記の処理が早かったのは、X弁護士のネームバリュー効いたからかもしれませんが、私の段取りが良かったのも要因の一つだと思いたいところです(笑)。

土地、建物の登記の無料相談

 当事務所は、オンラインで登記申請を行うため、札幌市内や道内の不動産だけではなく、全国各地の不動産に対応可能です。
 土地、建物の登記(売買、相続、贈与、財産分与、遺言執行等)の無料相談を随時実施していますし、外出が難しい方のために札幌市や札幌近郊への無料出張相談も行っています。無料出張相談の理由 >
 ぜひお気軽にお問い合わせください。
 皆様からの相談を心よりお待ちしております。お問い合わせ >

相続登記料金の具体例
相続手続き「まるごと」サポート
お電話でのお問い合わせ
メールでのお問い合わせ
お問い合わせ方法
さっぽろ駅すぐそば!アクセス
無料出張相談の理由。当事務所の理念
相談してよかったね。お客様の声

関連記事一覧

実績豊富な業務の紹介。業務ブログ
お電話でのお問い合わせ
メールでのお問い合わせ
さっぽろ駅すぐそば!アクセス
無料出張相談の理由。当事務所の理念

ニュース

ニュース一覧

ウクライナへの人道支援について

函館の夜、高橋惠子と相続を語りあう。

函館の夜、高橋惠子と相続を語りあう。

国連UNHCR協会からの感謝状

当事務所の寄付活動

令和5年4月以降、不動産のルール変更!

令和6年4月1日から相続登記が義務化!

相続登記料金の具体例
相続手続き「まるごと」サポート